e-Tax(電子申告)での確定申告レポート ミュージシャン編 |
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毎年また面倒だな…と思うこの時期ですが、 フリーランサーの貴重なボーナスともいえる機会です。やらないわけには行きません。
去年まではスルーしていたe-tax(電子申告)ですが、どんなもんか体験してみたかったのと、楽になるならそのほうがいいと思い、今年は電子申告にしてみました。
Wikipediaをみてみると… Wikipedia-確定申告
「e-Tax」(国税電子申告・納税システム)により、インターネットを経由して電子的書類の送信により申告、インターネットバンキングにより納税・還付も可能である。しかし、電子証明書となるICカードおよび同リーダーの購入、登録費用等や手数がかさむためか、一般的な利用者からは敬遠されており利用率が著しく低く、システムの整備費用対効果の点で問題とされている。このような批判があったことから、平成19年分及び平成20年分の申告については電子証明書等特別控除が設けられ、所得税額から最高5,000円の控除 (適用されるのは19年又は20年分のどちらか1年のみ) を受けることができるようになった。 まあ確かに、去年ちょっと考えて、住基カード作ったり電子証明書を発行したりするあたりが「面倒くさ!」って感じでスルーしたので、きっと一般の人にも敷居は高めだろうな…とは思ってましたが…。
e-taxする場合、ざっくり手順はこんな感じです。 (ここに詳細はまとまってます。) http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tokushu/jyunbi.htm
1.住基カードを作る 2.電子証明書を発行 3.カードリーダーを買う 4.カードリーダーセットアップ 5.作成コーナー事前準備ツールダウンロード、実行 6.作成コーナーから、開始届出、初期登録 7.申告書作成 8.送信
それぞれについて、少し詳しくレポートしてみます。 まず、敷居の高いと思われた 1.住基カードを作る 2.電子証明書を発行 ですが、札幌の場合このサイトで書かれているように、サイトでダウンロード出来るA4申請書各1枚に必要事項を記入して、身分証明書とともに持参するだけです。(申請書は窓口にもおいてます)
札幌市-住基カードの申し込み方法(詳細) 札幌市-公的個人認証と電子証明書
2つの書類は、同じ窓口(札幌市役所2階 住民基本台帳カード発行コーナー)で扱ってます。 この時期、結構窓口も忙しく待たされるんだろうと思いきや、ガラガラでした。書類を提出して、住基カード、電子証明書の暗証番号の設定など、全てが終わるまでなんと10分程度でした。あくまで札幌の話ですが、これはなかなか早いのではないでしょうか。 市役所は大通駅31番出口からすぐ、というのもちょっとだけ敷居の低いポイントかもしれません(笑)
しかし、そもそも出かけたくないから電子申告したい、という人も多いでしょう。その意味では、出かけるという時点で敷居は高いですが(笑) どうせ1回出かけるのなら、電子申告じゃないくていいや…的な考えもよぎるかもしれません。 しかし少なくとも私には、管轄税務署である西税務署に申告書を持って行くOR郵送する(郵送という行為が極端に苦手です…)よりは、市役所に1回行く方が気持ち的には楽です。 出かけないで全てが完結するのなら、電子申告はもう少し利用率が上がるんでしょうね…。
ちなみに手数料は、住基カードの発行500円、電子証明の発行500円の併せて1000円です。
3.カードリーダーを買う コレ買いました。amazon1クリックです(笑)
 SHARP 公的個人認証サービス対応住民基本台帳用 ICカードリーダライタ ホワイト系 RW-5100
多分市毎に、検証済みのリーダライタの一覧などがあるはずです。一応その辺りも確認しておくとよいでしょう。
4.カードリーダーセットアップ これは買ったRW-5100がWindows Updateによるドライバソフト自動インストールを売りにしているだけあって、USBさしてダイアログを指示通り選んでいくだけでした。
5.作成コーナー事前準備ツールダウンロード、実行 これは、幾つかの準備手順を一括でやってくれるパッケージツールです。こういう計らいは大事ですね。 内容は以下です。 ・信頼済みサイトの登録 ・ルート証明書のインストール ・公的個人認証利用者クライアントソフトインストール ・署名送信モジュールのインストール(ActiveX)
これもなんのことはなく、ダウンロードして実行、デフォルトで次へ、次へなノリで問題なく完了です。 下記サイトでダウンロードできます。 e-Taxをご利用になる場合の準備等
6.作成コーナーから、開始届出、初期登録 ここから、指示にしたがって開始届出、初期登録を行います。 平成20年分 確定申告書等作成コーナー 5の事前準備ツールは、IEベースで行われているので、普段IE以外のブラウザをお使いの方はここからは我慢してIEを使います。
・作成開始ボタンから、作る申請書を選んで先にいきます。 ・電子申告を行う際の確認事項(準備編)で、準備状況などを確認しながらチェックして次へいきます。 ・利用者番号を取得済みかどうか、という選択で初めての方はチェックせずに次への指示があるので 次へをクリックします。 ・開始届出(個人の方用) 作成コーナー がポップアップするので指示に従って入力します。 以下のステップです。 1.氏名等の入力 2.納税地および提出先税務署の入力 3.暗所番号等の入力 4.入力内容の確認 5.利用者識別番号等の通知
全て入力すると、利用者識別番号が通知されるので、印刷するなり保存するなりして控えておきます。 そのまま、初期登録に行きます。 問題なければ申告書作成に入れます。 (私の場合なぜかそこでエラーがでたので、再起動して作成コーナーからやりなおしました。利用者識別番号を聞かれるところで、先ほど取得した番号を入力して進んでOKでした。)
7.申告書作成 ここからは、普通に作成コーナーを利用して印刷して提出する場合とそれほど変わりません。 主に様々な事務所から集まったお小遣い用紙源泉徴収票、支払調書をひたすら入力していきます。 あ、もちろんですが、源泉徴収ひかれた仕事したけど、来てないなーと心当たりがある事務所には、あらかじめ「どないなっとんじゃゴルァ」「ご確認よろしくお願いします」と確認をいれておきます。
基礎控除は最初から反映してるし、給与所得控除なんかも、金額に応じて自動でしっかり反映しますので、必要な所を入れるだけです。ミスもないし楽ちんですねー。いい時代になったもんです…。 国税庁 - No.1410 サラリーマンの必要経費の概算計算(給与所得控除)
必要な物を一通り入力したら、自動で納税額(多くのミュージシャンは還付だとおもいますが)が計算されているので、よければ送信します。
8.送信 送信前に、送信する申告書イメージがPDFで確認できるようになっています。 問題なければ、送信! 送信した内容に、送信表(兼送付書)がついてPDFが作成されます。印刷するなり保存しておくといいでしょう。 提出区分には申告書に 電子チェックマーク、源泉徴収票(原本)には提出省略チェックマークがついています。いままで紙の裏にひたすらのり付けしていたあれをしなくてもよくなったわけです。(ただし原本の保管義務はありますが)ちょっとうれしい。
ちゃんと送れたかどうか、作成コーナー画面のメッセージボックス確認リンクで、ログイン後確認することも出来ます。 以上で終了。
終わってみれば長いレポートになってしまいました。 そういう意味では手数的に電子申告は敷居は高いってことでしょうか…。 しかし引っ越しをしないという前提であれば、来年度は手順の7と8だけ、全てPC上で、紙一枚印刷することなく、出かけずに全てを完結でき、さらに前年のデータから基本データを引き継ぐことができるので、飛躍的に楽になることは間違いありません。
電子申告に対して5000円の特別控除があるのは20年までですので、思い切って導入するのもよいかと思います。
うーんしかし最後まで読んだ方いるんでしょうか…。
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【2009/02/28 18:47】
ツカエルサイト
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